神田昌典『神話のマネジメント』で幸せになりながら稼ぐ

神話のマネジメント

ずーみーの評価:★★★☆☆
読みやすさ:簡単

 

『神話のマネジメント』ってどんな本?

『神話のマネジメント』は、日本一のマーケター・神田昌典が2004年まで主催した「ダントツ企業実践会」で発行していたニュースレターを、2014年に書籍化したものである。語られる内容は、今読んでも決して古臭いものではない。10年という歳月を経て、むしろ普遍的な正しさを証明していると思う。

本書は神田昌典の重要な著作『非常識な成功法則』(評価:★★★★☆、読みやすさ:簡単)と対をなす内容になっている。どのように対をなすかというと、『非常識な成功法則』が表の成功法則なら、『神話のマネジメント』はウラの成功法則なのだ。

『非常識な成功法則』で説かれていたのは、とにかく最短最速でお金持ちになる方法だった。そのためにはプライベートを犠牲にすることも厭わない。「プライベートで幸せになるのは稼いだ後でいい」というのが彼の主張だった。

ところが、その後、神田昌典は色々あって気が変わったらしい^^;

『神話のマネジメント』では、プライベートで幸せになりながら稼ぐ方法(より正確にいうなら、不幸になる前に危険を察知して不幸を避けながら稼ぐ方法)について300ページ近くを割いて解説している。

本書では、成功哲学に関するメタ認知レベルの情報を得ることができる。『非常識な成功法則』をすでに読まれた方は、『神話のマネジメント』も併読することをおすすめしたい。

神田昌典『非常識な成功法則』は超実用的な自己啓発書だ

2017.05.23

 

人間は無意識に3幕構成の人生を選ぶ(例:中田英寿)

ここからは、特に印象に残った箇所をご紹介しよう。

P5~P6
富とは、努力や労働時間が創り出すものではなく、ストーリーを描き出した瞬間に、出現するものである。「ストーリーの創出」と「富の出現」はイコールなのだ。

これは、『全脳思考』(評価:★★★★★、読みやすさ:簡単)に登場する超重要概念【物語消費】のことを述べている。

高度経済成長期が終わり、ニーズが満たされてしまった現代は、ウォンツを創出しなければモノを売ることはできない。人々に「欲しい!」と思わせるためには、もはやブランド戦略(1990年代)も時代遅れで、「物語=神話」の力を借りなければお金持ちになれない時代なのだ。

 

P7
神話とは、過去を描く物語ではなく、新しい世界を生み出すための、最高のテクノロジーなのだ。

神話とはテクノロジーである、という部分に深く共感。

「神話なんて、しょせん原始人の作った妄想だよ」という風に誤解している人も多いが、最新の研究により、実はかなり高度な論理思考にもとづいて構造化されていることがわかっている。

なお、神話についてもっと深く知りたい場合は、中沢新一著『人類最古の哲学』(評価:★★★★★、読みやすさ:普通)を読んでほしい。神話や物語に関する固定観念がぶっ壊されます。僕はこれを読んで人生が変わった。

 

P76~P80より抜粋

物語は「神話パターン」で発生する。

ハリウッド映画は、3幕構成に分かれていて1幕1幕に必ず障害が起こる。そして、この障害が、われわれの人生においても同じようなタイミングで起こるのである。

どうしてこうなるのかというと、昔から語り継がれてきた神話のパターンが、われわれの潜在意識の中にしみ込んでいるからだ。しかもそれは個人の潜在意識ではなく、人類全体の潜在意識の中にプログラミングされてしまっているのだ。

人間は潜在意識に埋め込まれた自動思考パターンによって、行動を起こす。だから、たいていの人(もしくは組織)は、3回の障害を経てから学びを得ようという設計図を、無意識のうちに描いてしまう。シェークスピアは、「人生は劇場だ」という言葉を残したが、それは単なる比喩ではなく、現実を正確に表現したものだった。

この学びのための演劇を、グループ全体で行っているのが会社である。

人間は無意識に3幕構成の人生を選んでいる、という指摘に深く納得した。

確かに、自分の人生を振り返ってみると、マクロな視点においても、ミクロな視点においても、3幕構成理論はあてはまると思った。

(例)
マクロな視点(ずーみーの人生):①過保護な子供時代→②テレビ業界で冒険→③起業家に転身
ミクロな視点(起業家ずーみー):①会社クビ→②起業したけどうまくいかない→③勉強して起業成功

 

P166
なぜ映画『マトリックス』は3部作で終わるのに、『フーテンの寅さん』は何十作も続くのか?答えは、「成長する」ヒーローは3回で終わるから。フーテンの寅さんは毎回成長しないから、永遠に続く。あるがままで、何千万人もの大衆の心を癒せる。『マトリックス』の主人公ネオもヒーローなのだが、寅さんのほうが本当のヒーローと言える。

これはつまり、人生の成功には2パターンあるということだ。

サッカー選手に例えるとわかりやすいかもしれない。

【人生成功の2パターン】
①成長して次の段階に進み、伝説として語り継がれる。(例:中田英寿
②成長しないで、ずっと今の段階にとどまり、サービス提供を続ける。(例:三浦知良

中田英寿が経験したワールドカップの回数が「3回」(フランス、日韓、ドイツ)であるという事実も興味深い。3幕構成理論にしたがって、ドイツ大会の時に中田の人生におけるサッカー物語が終わってしまったのだろう。

尚、ネオと寅さんのどちらが本当のヒーローかという議論については、
両方とも本物のヒーローでいいじゃん、と僕は思う。笑

中田英寿

W杯ドイツ大会で引退した中田英寿/出典 rikumalog.com

総評

良書だが、『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』(評価:★★★★★、読みやすさ:普通)や『全脳思考』ほどの衝撃はなかったので星3つ。(ちょっと厳しめかも)

『非常識な成功法則』を読んだ人は、ぜひ本書も読んでみてほしい。幸せになりながら稼げる方法がわかります。


ずーみーの評価:★★★☆☆
読みやすさ:簡単

神田昌典『非常識な成功法則』は超実用的な自己啓発書だ

2017.05.23
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映像制作ZOOMY VIDEO代表。テレビ制作会社をクビになったのをきっかけに、2年前にデジカメ1台で起業。当ブログでは、自分が起業で苦労・失敗した経験をもとに、知識0のサラリーマンが1年以内に月収50万以上稼ぐ起業家になる方法を発信中。