
ブログ起業コンサルタントのずーみー(⇒プロフィール)です^^
「人に教える仕事につきたいです。でも、自信がありません・・・」
あなたは、そんなお悩みを持っていませんか?
これから講師業やコンサルティング業、コーチング業を始めようとしている方は、「自分に人に教える資格はあるのだろうか?」と悩み、立ち止まってしまうこともあると思います。
でも、大丈夫です。
なぜなら、「人に教える資格」は、人間なら誰もが持つ普遍的なものだからです。
今回は、Photoshopの講師として起業を目指す40代男性のご質問への回答という形で、「人に教える資格」について考察します。
ご質問:人に教える仕事につきたい!でも、自信がありません…
まずは、読者さんからいただいたご質問をお読みください。
Photoshopの講師として起業したいです。
でも、人に教えたいからというよりは、「あまりにも世の中、人にものを教えるのに心無い言い方をする人が多すぎる」ということに異議申し立てしたいという思いが強く、それでずっとやっていけるのかという不安があります。
また、自分なんかよりもっとPhotoshopに詳しい人が山ほどいるはずでは?という疑問もあり、自分に自信が持てません。
どうしたらいいでしょうか?(byはらはらさん)
1番にならないと人に教えてはいけないというルールはない

まず、「自分よりもっとできる人がいるのでは?」というのは、どんな分野においても、講師になりたい人が陥りがちな落とし穴です。
1番にならないと人に教えてはいけないというルールは、どこにもありません。
別にイチローや大谷翔平にならなくても、野球を教えていいんですよ!
はらはらさんと相手との間に、少しでも知識の差があるなら、教育効果は十分存在します。
ですから、自分が1番じゃないからといって、自信をなくすのはやめましょう。
僕なんて、起業してたかだか月50万ちょっとしか稼いでいない頃から、人に起業を教えています。
また、僕の親戚のおじさんは、サッカー未経験なのに少年サッカーチームの監督をやってます。
親や子供たちからすごく慕われて、それはもう良い監督っぷりですよ。
チームから東京都選抜になる選手も出てくるほどの名監督っぷりです。
人は「教卓のこちら側」にいるだけで教師としての資格を満たす

それから、もっと本質的な話をすると、人は「教卓のこちら側」にいるだけで教師としての資格を満たします。
かつて、フランスの哲学者ジャック・ラカンは、次のように語りました。
教えるというのは非常に問題の多いことで、私は今教卓のこちら側に立っていますが、この場所に連れてこられると、少なくとも見掛け上は、誰でも一応それなりの役割は果たせます。
無知ゆえに不適格である教授はいたためしがありません。
人は知っている者の立場に立たされている間はつねに十分に知っているのです。
誰かが教える者としての立場に立つ限り、その人が役に立たないということは決してありません。
(ジャック・ラカン『フロイト理論と精神分析技法における自我(下)』より)
人は知っている者の立場に立たされている間はつねに十分に知っている。
たとえば、そのへんの商店街で働いている八百屋のおじさんを学校に連れてきて、教壇に立たせて何か喋らせたら、それだけで立派な授業が成立すると思いませんか?
つまり、実利的な知識が0でも、「教卓のこちら側にいる」という事実だけで、教師は教師として機能してしまうということなのです。
(八百屋のおじさんが実利的な知識0だとは思いませんけど。念のため。)
一方の生徒はというと、教師に実利的な知識が0であったとしても、「教師が教卓のあちら側にいる」という事実だけで、そこから勝手に何かを学びとります。
不思議ですよね。
教師は「教卓のこちら側」にいるだけで教師としての資格を満たす。
生徒は「教卓のあちら側」から勝手に何かを学びとる。
これは、人類学的に非常に重要な知見なので、これから人に教える立場になりたいのであれば、ぜひ覚えておいてください。
以上のことから、はらはらさんがPhotoshopの講師になることは、何の問題もありません。
ぜひ自信を持って、講師を目指してくださいね^^
またさらに詳しくありがとうございます…!!
未経験でサッカーチームの監督とまでは想像もつきませんでした。
「名プレイヤーといっても名監督というわけではない」
というのはよく聞きますが、おかげさまでかなり安心しました、ありがとうございます!
なおおすすめいただいた教材は、まず最初の動画を観るところまではいたしました。順次勉強していこうと思います。
この記事を読んだ人たちから、次のような感想をもらいました。
①:とあるママさんブロガー
確かにそうですね。
私も自分では当たり前のことが、1人目育児のかたにとっては画期的なこととされているのをTwitterで目の当たりにしてから、少し敷居を下げることができたように思います。
少しでも知識があれば、それだけで誰かのためになれる可能性があるんですよね(^^)
②:とある40代クリエイター兼ブロガー
私も講師始めた時は、そんなもんでしたね。
自分よりも腕が上の人はいくらでもいます。
いまもそうです。でもやってます・・・w
みなさん、その分野の1番ではないですけれど、立派に誰かの役に立っているそうですよ!
学習の方もその調子でガシガシ進めていってください!
わからないことがあれば、なんでも質問してくださいね〜^^