起業家・経営者には、大きくわけて6つのタイプがあります。
具体的には、商品開発タイプ(課金ポイント1個タイプ)、ビジネスモデルタイプ、組織マネジメントタイプ、オペレーションマネジメントタイプ(工場タイプ)、財テクタイプ、政治・保護産業タイプの6つです。
この理論のことを、「経営者6タイプ」といいます。
あなたが経営者6タイプを理解すれば、自分が勤めている会社や、世の中の企業の未来を、正確に予想できるようになります。
さらに、あなた自身が起業するときも、どういう戦略で起業すればうまくいくかが、正確にわかるようになるでしょう。
今回は少し難しい理論の解説になりますが、最後まで頑張ってついてきてくださいね。
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詳しい目次
経営者6タイプとは?
経営者6タイプを提唱しているのは、日本最大規模のオンライン起業スクールで3000人以上にビジネスを指導する、経営コンサルタントの加藤将太さん(⇒公式プロフィール)。
加藤さんが世の中の企業を分析したところ、次の6タイプに分類できることがわかりました。
- 商品開発タイプ(課金ポイント1個タイプ)
- ビジネスモデルタイプ
- 組織マネジメントタイプ
- オペレーションマネジメントタイプ(工場タイプ)
- 財テクタイプ
- 政治・保護産業タイプ
出典:次世代起業家育成セミナー
さらに、これを図解すると、次のようになります。
世の中の企業(経営者)を「トップダウン⇔ボトムアップ」「資本大⇔資本小」「サービス⇔インフラ」という3つの軸で考えると、スパッと切った断面の6角形の頂点に、それぞれ特徴的な企業があらわれます。
ここからは、6つのタイプを詳しく解説してきます。
①:商品開発タイプ(課金ポイント1個タイプ)
商品開発タイプは、スティーブ・ジョブズなどのカリスマ経営者が、トップダウンで商品開発をおこない、メインとなる課金ポイントだけに力を入れることで、とても効率の良い経営を実現するのが特徴です。
具体例は、Apple、Google、Facebookなどのアメリカのテック系企業です。
AppleはiPhone、GoogleはAdwords(広告手数料)、FacebookはFacebook広告が、それぞれメインの課金ポイントになっています。
ちなみに僕も、課金ポイントを「スクール運営」だけに絞ってから、かなり効率よく経営できるようになりました。
②:ビジネスモデルタイプ
ビジネスモデルタイプは、「①誰かがヒット商品(ビジネスモデル)を作り」、「②それを繰り返せる」というのが大きな特徴です。
具体例は、DeNAやAPAホテル、キーエンス(センサー会社)です。
DeNAは、『怪盗ロワイヤル』(モバゲー)のヒットをきっかけに、様々なタイトルを開発し、ソーシャルゲームという一大ジャンルを確立しました。
APAホテルやキーエンスは、商品そのものよりも、知識(経営ノウハウやコンサルティング営業)に付加価値をつけることで、とても高い利益率を誇っています。
ビジネスモデルタイプは、資本力に頼らないので、起業初心者向きです。
たとえば、インターネットを使ったアフィリエイト事業は、ビジネスモデルタイプに分類され、とても起業初心者向けなので、当ブログで強く推奨しています。
③:組織マネジメントタイプ
組織マネジメントタイプは、組織の力で成長していくのが特徴です。
具体例は、京セラやPanasonic、SHARPのような、高度経済成長期のボトムアップ企業です。
ボトムアップ企業は、判断が末端にある(=社長ではなく社員が判断をくだす)ので、不況に弱いのが特徴です。
そのため、ボトムアップ企業が多数を占める日本の家電産業は、いまや壊滅状態になってしまいました。
そこで、京セラやPanasonicは、時代遅れの組織マネジメントタイプから、ビジネスモデルタイプに近づくことで、苦しい状況を打開しようとしています。
ビジネスモデルタイプは小資本でも大丈夫なので、この選択は時代に合っています。
一方、SHARPは、オペレーションマネジメントタイプへ近づいて行ってしまいました。
1兆円以上かけて、三重県に液晶パネル工場を建設したのです。
これは正しい選択だったとはいえません。
なぜなら、オペレーションマネジメントタイプは、とにかくお金がかかるので、今の時代に合っていないからです。
結局、SHARPは、リーマン・ショック以降、液晶テレビの売り上げが落ち込み、赤字転落。
2016年に、債務超過で、台湾企業の鴻海に買収されてしまいました。
④:オペレーションマネジメントタイプ(工場タイプ)
オペレーションマネジメントタイプは、巨大な工場でオペレーションを効率化し、コスト削減するのが特徴です。
具体例は、TOYOTAやAmazon。
このタイプで起業するには、莫大な資本が必要になるため、初心者にはおすすめしません。
ところが、多くの人は「起業」と聞くと、「工場を作って商品を製造して・・・」と想像します。
起業に失敗する人のボタンのかけ違いは、こういうところから始まるのです。
⑤:財テクタイプ
金融会社や証券会社などが、財テクタイプです。
ホリエモンが経営していた旧ライブドアは、一般的にIT企業だと思われていますが、実は財テクタイプに分類されます。
なぜなら、旧ライブドアは、時価総額世界一・100兆円を目指して、精力的にM&A(企業の敵対的買収)を繰り返していたからです。
⑥:政治・保護産業タイプ
携帯電話会社や、交通・電力などのインフラ企業が、政治・保護産業タイプです。
携帯会社のソフトバンクは、携帯事業以外に投資事業も積極的に行なっているので、政治・保護産業タイプと財テクタイプの中間に位置付けられます。
重要な仮説:経営者は隣り合ったタイプへ移動する
さて、ここからが、この理論の一番おもしろいところです。
経営者6タイプを提唱する加藤将太さんは、ある重要な仮説を立てています。
その仮説とは・・・
経営者は、図の線上の隣り合ったタイプにしか、一度に移動できない。
出典:次世代起業家育成セミナー
・・・と言われてもよくわからないと思うので、具体例として、ソフトバンクの孫正義の人生を見ていきましょう。
経営者6タイプで見る孫正義の変遷
日本一の富豪である孫正義。(2020年時点で資産238億ドル・・・って2兆円!?)
孫正義の人生を見てみると、先ほどの仮説(経営者は図の線上の隣り合ったタイプにしか一度に移動できない)がよくわかります。
孫正義の人生を図にすると、次のようになります。
孫正義は、カリフォルニア大学時代に、「Unison World」というソフトウェア会社(ビジネスモデルタイプ)を作り、経営者デビューしました。
その後、日本でソフトバンクを設立し、課金ポイント一個タイプ(ADSL事業)、政治・保護産業タイプ(携帯電話事業)、財テクタイプ(10兆円ファンド)と移動しました。
さらに、2016年に、ARMというイギリスの半導体会社を、3兆円で買収しました。
つまり、次はオペレーションマネジメントタイプを目指しているということです。
では、ここから何がいえるのか?
たとえば、あなたの勤める会社がビジネスモデルタイプだったとしたら、次は組織マネジメントタイプか商品開発タイプのどちらかに移動します。
いきなり財テクタイプに移るようなことはありません。
このように、未来予測を可能にしてくれるのが、「経営者6タイプ」という理論の、大変おもしろいところなのです。
最後に、もっと勉強したい人へ
最後に、今回の記事が参考になった人は、経営者6タイプの提唱者である加藤将太さん(⇒公式プロフィール)の無料オンラインセミナーを、ぜひ受講してみてください!
加藤将太さんは、脱サラして1年後に物販で1億円事業を作り、直近は年商6億円という実績を持つ起業家です。
また、最近の加藤さんは、次世代を担う起業家の育成にも力を入れており、加藤さんが運営する日本最大規模のオンライン起業スクール「次世代起業家・経営者アカデミー」(⇒公式HP)には、現在3000人以上が在籍しています。
加藤さんのセミナーでは、「経営者6タイプ」以外にも、起業家・経営者が成功するために欠かせない理論を、死ぬほどたくさん学べます。
現在、加藤さんが提供する合計11万円分のビジネス教材を、無料でもらえるキャンペーンが期間限定で行われています。
僕はこの教材に出会ったのがきっかけで、起業して最高月収230万円稼げるようになりました。
「自分も無料で勉強してみようかな?」という人は、次の記事をお読みください^^
経営者を6つのタイプに分類して、その隣にしか動けないという考え方とても面白かったです。この様な分類は聞いたこと無かったです。
有難うございました。