【起業物語1】なぜ僕はテレビ業界に入ったのか?

起業ストーリー第1回

(※この記事は2017年12月2日に更新されました) 

ずーみー
こんにちは、ずーみー(@zoomy_nonbiri)です!

これから複数回にわたって、僕の実際の起業ストーリーをお話ししていきます。

第1回は、起業する以前、そもそもなぜ僕が映像制作を志したのかについてお話しします。

映像制作に目覚めたきっかけ

僕がテレビ業界で働き始めたのは2006年のことだ。

最初の仕事は、NHKで大リーグの試合ハイライトを編集するアルバイトだった。

週に数回、始発電車で中野のアパートから渋谷のスタジオに出かけていき、イチローや松井秀喜らの試合ハイライトを作った。

バイト代は1試合あたり8000円だったと思う。

 

映像制作に興味を持ったのは大学時代。

当時住んでいた学生寮で、先輩たちから学生映画作りに誘われたのがきっかけだった。

なぜか、都内主要大学の映画研究会の幹部たちが、僕の部屋の周りに集まっていたのだ。

スタッフとして学生映画の撮影現場に駆り出されるうちに、僕はその面白さにはまっていった。

そして、将来は映画監督になりたいと思うようになった。

「冒険がしたい!」

今思い返してみると、僕が就活を一切放棄して映像制作にのめり込んだ一番の理由は、そういうことだったんだろうと思う。

 

では、なぜ僕は冒険がしたかったのか?

それを説明するためには、僕の子供時代の話をしなければならない。

 

偏差値で比べられることが嫌だった

芦屋川

村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』のラストに登場する芦屋川の河口

僕は兵庫県の芦屋市で育った。

海と山にはさまれた小さな街だ。

全国的には高級住宅地ということで名が知れ渡っている。

(ちなみに、作家の村上春樹も芦屋出身だが、彼とは大学も学生寮も同じという奇妙な縁がある。学生寮の話は『ノルウェイの森』の中に出てくる。)

少年期の僕は、割と過保護な両親の家庭で育てられた。

小学生時代から大手の学習塾に通わされ、中学受験をして灘中に落ちた。

そして、滑り止めで受かった大阪の中高一貫校に通った。

いわゆる反抗期になったころから、偏差値で人とくらべられ競争させられる日本教育に、僕は強い違和感を覚えるようになった。

テストの点数よりも大事なものがあると、僕は直感的に悟っていたのだ。

たとえば、小説や映画の「面白さ」や、絵画や音楽の「美しさ」は数値化することができない。

僕は、そういった数値化できないものにこそ価値があると思った。

だから、テストの点数を競うだけの受験勉強がくだらなく、苦痛で仕方なかった。

しかし、一方で、両親を安心させたいという気持ちも強かった。

だから、大学受験までは親の敷いたレールに乗っかり、そこから先は自分のやりたいようにやろうと心に決めた。

そして、東京の大学に受かり、実家を出たあかつきには、偏差値という数字では測ることのできない「芸術の世界」に飛び込みたいと思った。

そんな僕が、大学で「映画」というものに出会い衝撃を受けたのは、ある意味で当然だった。

ずーみー
これで冒険ができる!

映画に出会った僕は、そう直感したのだ。

 

ダブルスクールして映像の勉強を始めた

一度決めたことは、何事も最後までやり通すというのが僕のポリシーだ。

映像の道に進むと決めた大学3年の夏、僕は両親をなんとか説得して、夜間の映像専門学校に通わせてもらえることになった。

大学と専門学校のダブルスクールをこなすのはとても大変だったが、僕は必死で食らいついた。

そして、専門学校の卒業制作として、僕は一本の映画を作った。

それが『ミクのかくれんぼ』だ。


『ミクのかくれんぼ』(49min)


ミカン畑が舞台の青春映画だ。

映画を作るにあたって、僕は小田原の「国府津」という街を巻き込むことにした。

国府津は、海と山が非常に接近していて、昭和レトロな香り漂う素朴な街だ。

まず、僕は、商店街の会長に頼み込み、格安でアパートの一室を借りた。

そして、役者やスタッフたちと1か月ほど合宿しながら映画を撮った。

ロケ地をさがしながら、毎日いきあたりばったりに撮影した。

毎日がハプニングの連続だった。

みんなで近所のスーパー銭湯に行った帰り道、お湯でのぼせたスタッフの車が事故を起こして警察沙汰になったこともある。

まさしく冒険の日々だった。

とても苦労して作ったので、思い入れの強い映画が完成したが、残念ながら、何の賞レースにもひっかかることはなかった。

でも、「自分でも大作映画を作ることができた!」という経験は、その後の人生で大きな自信になったと思う。

 

【第2回へと続く】

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