ブログの直帰率はどうやって調べればいいの?
直帰率の目安や平均、改善方法も知りたい!
「直帰率」とは、Webサイトを訪れたユーザーが最初のページだけを見て離脱してしまう割合のことで、サイトのパフォーマンスを評価する上で重要な指標の1つです。
ブログ運営者は、直帰率を改善するために、Googleアナリティクス(GA4)を使ってデータの分析と改善を行うことが重要です。
この記事では初心者にもわかりやすく、以下の4つを解説します。
あなたがこの記事を読むと、GA4における直帰率の意味や計測方法を正しく理解し、数値を改善する方法を身につけることができますよ。
ブログの成功を目指す人は、ぜひ参考にしてください!
詳しい目次
直帰率とは?
直帰率とは、Webサイトを訪れたユーザーが最初のページを閲覧した後、他のページに移動せずにサイトを離れる割合のことを、一般的に指します。
ユーザーが直帰する理由としては、以下のようなネガティブな要因が考えられます。
- コンテンツの内容に興味がない
- 文章がわかりにくい
- ページデザインに問題がある
そのため、直帰率が高い場合は、直帰率を下げるための改善を行うことが重要です。
直帰率を改善することで、読者がより多くのコンテンツに触れるようになるため、ファン化の促進や売り上げの向上、SEO効果などが期待できます。
ブログの直帰率は低ければ低い方がいいです。
初心者は間違えやすいので注意してください!
【重要】GA4における直帰率の定義を理解しよう!
2023年7月に、GoogleアナリティクスのバージョンがUA(ユニバーサルアナリティクス)からGA4へ移行しました。
UAにおける直帰率の定義は、先ほどお話しした一般的なもの(サイト訪問者が他のページに移動せず直帰した割合)でしたが、GA4では直帰率の定義が変わったので注意が必要です。
GA4における直帰率とは、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合を指します。
エンゲージメントとは、簡単に言うとユーザー行動のことで、ページのスクロールやリンククリック、動画の再生などの行動がGA4ではエンゲージメントとして計測されます。
GA4におけるエンゲージメントが発生しなかったセッション(=直帰セッション)とは、ユーザーが最初のページで以下の行動を起こさずに離脱した場合のことを指します。
- 10 秒以上の滞在
- コンバージョンイベントの発生
- 複数のページビューやスクリーンビューの発生
つまり、ユーザーが最初のページで離脱したセッションであっても、10秒以上の滞在やコンバージョンイベント、ページのスクロールが発生した場合は、GA4では直帰にはなりません。
これにより、UAでは直帰セッションとしてカウントされていたものの多くが、GA4では直帰セッションではなくなりました。
たとえば、あるサイトの直帰率がUAでは80%だったのに、GA4では50%になるというような現象が起きています。
直帰率の定義が変化した背景とは?
ところで、Googleはなぜ直帰率の定義を変更したのでしょうか?
その背景として考えられるのは、従来の直帰率の定義では、「直帰率が高い=コンテンツが低品質」という等式が成り立たず、正確なデータ分析が難しいという問題があったことです。
従来の直帰率の定義では、ユーザーがコンテンツに満足して長時間滞在した場合でも、2ページ目に飛ばなければ直帰セッションとして計測されました。
たとえば、Aさんがある記事に大満足して1時間かけて最後まで読んだのに、そこでページを閉じたため直帰セッションになってしまう、というようなことが多々あったのです。
一方、GA4では、ユーザーが2ページ目に飛ばなくても、10秒以上の閲覧やページのスクロールがあれば、直帰セッションとしてはカウントされません。
これにより、「直帰率が高い=コンテンツが低品質」という関係がGA4では成り立つため、サイト運営者はデータ分析がより正確かつ簡単に行えるようになりました。
GA4による直帰率の調べ方と見方
では、GA4で直帰率を調べるには、具体的にどうすればいいのでしょうか?
その方法は、以下の6ステップです。
STEP1:左側のメニューから「レポート」を選択する
GA4のダッシュボードにアクセスし、左側のメニューから「レポート」を選択します。
STEP2:「エンゲージメント」の「ページとスクリーン」を選択する
「エンゲージメント」セクションを探し、その中の「ページとスクリーン」を選択します。
STEP3:「レポートをカスタマイズ」を選択する
「レポートとカスタマイズ」を選択します。
STEP4:「指標」を選択する
「指標」を選択します。
STEP5:「指標を追加」で直帰率を選択する
「指標を追加」をクリックし、項目の中から直帰率を選択します。
すると、指標の一番下に直帰率が追加されます。
直帰率の順番をもう少し上にした方がレポートが見やすいので、ドラッグして上に移動させます。
移動させたら、適用をクリックして保存します。
STEP6:計測対象の記事を探す
レポート画面で、計測対象の記事を探します。
記事数が多い場合は、検索を活用したり、1ページあたりの行数を増やしたりすると見つけやすくなります。
なお、このレポートを保存すると、いつでもすぐに直帰率を確認できるようになるので便利です。
「現在のレポートへの変更を保存」を選択して保存しておきましょう。
ブログの直帰率の目安や平均
ブログの直帰率の目安や平均はどれくらいなのでしょうか?
以下は、情報提供を目的としたブログ記事における直帰率の目安です。
- 60%以上:改善が必要なコンテンツ
読者がコンテンツに興味を持たずに、すぐに離脱している可能性が高いです。記事の導入部分を魅力的にし、読者の関心を引きつける工夫をしたり、ユーザーの滞在を促すために、内部リンクによる関連記事への誘導などの工夫が必要です。 - 40%〜60%:平均的なコンテンツ
数値は平均的ですが、さらなる改善を目指すことで読者の満足度を向上させることができます。コンテンツの質や読みやすさを意識し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが重要です。 - 40%以下:優れたコンテンツ
読者にとって価値のある情報や洞察を提供しており、読者の興味を引く要素を含んでいる可能性が高いです。このようなコンテンツを継続的に提供することで、ブログの成功に近づくことができます。
一般的なブログ記事は、直帰率40%以下を目指すのがおすすめです。
なお、直帰率の平均は、流入経路やジャンルなどによっても異なります。
たとえば、SNSからの流入の平均直帰率は54%なのに対し、検索エンジンからの流入の平均直帰率は43.60%です。(※出典:Average Bounce Rate by Channel)
つまり、SNSからの流入が多いブログは、直帰率が高めになる傾向があります。
また、以下は業界別(ジャンル別)の直帰率の平均です。(※出典:Benchmark Average Bounce Rate by Industry)
あなたのブログのジャンルにおける平均直帰率も把握しておきましょう。
業界 | 平均直帰率 |
---|---|
飲食 | 65.52% |
科学 | 62.24% |
リファレンス | 59.57% |
人と社会 | 58.75% |
ペットや動物 | 57.93% |
ニュース | 56.52% |
芸術・エンターテイメント | 56.04% |
書籍・文学 | 55.86% |
美容・フィットネス | 55.73% |
住宅・庭 | 55.06% |
コンピューター・電子機器 | 55.54% |
趣味・レジャー | 54.05% |
インターネット | 53.59% |
自動車や乗り物 | 51.96% |
金融 | 51.71% |
スポーツ | 51.12% |
旅行 | 50.65% |
ビジネス・産業 | 50.59% |
仕事と教育 | 49.34% |
オンラインコミュニティ | 46.98% |
ゲーム | 46.70% |
ショッピング | 45.68% |
不動産 | 44.50% |
ブログの直帰率を改善する方法
ブログの直帰率を下げるには、具体的にどうすればいいのでしょうか?
直帰率の改善方法としては、次のようなものがあります。
- 検索意図と導入部分を一致させる:
直帰率が極端に高い場合、読者が求める情報と記事の導入部分の内容がズレているため、興味を持たれていない可能性があります。キーワードリサーチや競合記事の調査を行い、ユーザーの検索意図を再検討して、タイトルやリード文などの導入部分を改善しましょう。 - 魅力的なリード文を書く:
リード文が魅力に欠けると、ユーザーがすぐに離脱するため直帰率が高くなります。読者が興味を持って読み進めたくなるような、魅力的なリード文を作成しましょう。 - 関連記事への内部リンクを設置する:
関連記事への内部リンクを積極的に設置しましょう。ただ設置するだけでなく、読者がクリックしたくなるような誘導文を添えることが重要です。 - 魅力的な見出しを作成する:
見出しは記事の要点を示す重要な部分です。魅力的な見出しを作成し、読者の興味を引きつけることで、直帰率を改善することができます。 - 文章を読みやすくする:
文章がわかりにくかったり、読みにくかったりすると、ユーザーがすぐに離脱するため、直帰率が高くなります。一文は長くしすぎず、分かりやすい文体や適切な改行、箇条書きを活用して、読みやすい文章になるように改善しましょう。 - サイトの速度を改善する:
ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーがすぐ離脱する原因になります。特に画像のファイルサイズには注意が必要です。ページの読み込み速度を向上させるため、画像の最適化やキャッシュの設定などの方法を検討しましょう。 - ページデザインを改善する:
見た目のデザインも直帰率に影響を与えます。ユーザーが居心地よく滞在してくれるようなデザインにするために、有料のワードプレステーマや、有料の画像素材の使用を検討しましょう。
以下は、直帰率の改善に役立つ参考記事です。ぜひチェックしてください!
まとめ
今回は、ブログの直帰率について詳しく解説しました。
直帰率は、サイトのパフォーマンスを評価する上で重要な指標の1つです。
ブログの直帰率が高い場合、読者が興味を持たずにすぐに離脱している可能性があるため、改善が必要です。
ブログの直帰率を計測し、改善することで、ファン化の促進や売り上げの向上、SEO効果などが期待できます。
あなたもぜひこの記事を参考に、ブログの直帰率の計測と改善に取り組んでみてください!
GA4を使いこなせるようになると、ブログ運営がもっと楽しくなりますよ!
以下の記事でも、GA4を活用してブログ成功に役立てる方法について解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
「【GA4】直帰率とは?確認方法やUAとの違い、目安と改善方法を解説!」楽しく読ませて頂きました。ありがとうございました。