日本では、「起業」に対してあまり良いイメージが持たれていません。
むしろ、「不安定だ」「失敗すると借金地獄」などマイナスイメージの方が強いです。
そのため、僕も経験があるのですが、家族や恋人に「起業したい」と話すと、猛反対されることがとても多いです。
今回は、そういうお悩みを持つ男性のご相談を紹介します。
「彼女と別れてでも脱サラ起業すべきでしょうか？」というご相談です。
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詳しい目次
お悩み：彼女と別れてでも脱サラ起業すべきですか？
彼女に脱サラ起業することを猛反対されています。
会社勤めのほうが安定していて、起業は借金地獄になるからとの理由です。
私は、会社のいいなりになることが辛くなりました。
一生誰かの顔色をうかがって、同期と比べられてという生き方にうんざりです。
祖父母の自営業を継ぎ、その商売をIOT化しようと思っています。
ほとんどそのようなことをしてる人がいないのと、若者が参入してきていない分野なので、チャンスがあると思ったからです。
彼女との関係はどうすればいいしょうか？
脱サラ起業するために彼女と別れるべきですか？
それとも、「１年たってもうまくいかなかったら別れよう」とでも言えばいいんですかね。
女性に起業を反対されるときは、感情で否定される
小説家の村上春樹は、こう言いました。
女性は怒りたいことがあるから怒るのではなくて、怒りたいから怒っているのだ。
そして、怒りたいときにちゃんと怒らせておかないと、先にいってもっとひどいことになるのだ。
『遠い太鼓』より
・・・う〜む、深い！笑
僕には妻がいますが、村上春樹の言いたいことは、大変よくわかります。
女性は、論理よりも感情を優先させる生き物です。
だから、女性に起業を反対されるときは、感情で否定されるケースがとても多いです。
そういうときは、村上春樹が言うように、相手の感情を優しく受け止めてあげるのが大切です。
男性は、口論になると、どうしても論理を振りかざしたくなる生き物です。
でも、そこをぐっとこらえて、女性の言い分を聞いてあげましょう。
なぜなら、女性は論理で怒っているのではないのですから。
「起業は借金地獄になる」という彼女の考えが正しい
一方、今回の相談者さんのケースでは、男女の立場が入れ替わっているように見えます。
つまり、彼女さんの方が論理的で、相談者さん（男性）の方が感情的だということです。
確かに、IOTはこれから急成長する産業なので、将来性はすごくあります。
でも、起業初心者が参入するには、かなりリスクが高いです。
相談者さんの計画だと、IOTでの商品開発ありきで物事が進められています。
素晴らしいアイデアがあるのかもしれないですが、それを形にするためには、高度な技術が必要ですし、時間もお金もかかります。
そこは、具体的にどうするつもりなのでしょうか？
また、仮に商品開発がうまくいったとして、その商品をどうやって販売していくのでしょう？
一般的に、マーケティングで成功するためには、年単位の時間がかかります。
しかし、今回のご相談を見る限り、相談者さんには、「数年以上かかっても絶対に起業で成功してやろう」という覚悟が足りない気がしました。
相談者さんは、「今の会社が辛い」という思いが強すぎて、少し感情的になっている印象です。
対照的に、彼女さんの方が、論理的だと感じます。
特に、「起業は借金地獄になる」という指摘は、とても的を射ています。
参考までに、友人の起業家がIOTの置き時計を作ったときの借金額は、3,000万円だそうです。
相談者さんがどんな商品を作るのかわかりませんが、数百万～数千万円の開発費用がかかると考えるのが妥当でしょう。
それをすべて借金でまかなうのは、リスクが高すぎると僕は思います。
ちなみに、僕が考える借金の上限額は100万円です。
100万円までなら、自分の努力次第で１年以内に確実に返済できます。
自分が負えるリスクは何万円なのか、一度相談者さんは考えた方がいいと思います。
彼女と別れずに起業することは可能なのか？
では、相談者さんは、これから具体的にどうしていけばいいのでしょうか？
僕は、次の２つの道があると思います。
- もっとリスクの低い分野で起業する
- リスクを承知の上でIOTで起業する
①：もっとリスクの低い分野で起業する
今回の一番のネックは、「祖父母の自営業をIOT化する」というビジネスモデルです。
IOTで起業するのは、借金などのリスクが高いため、おすすめしません。
逆に、IOTにこだわらなければ、無借金で起業できる分野なんて、いくらでもあります。
そして、借金さえなければ、彼女さんが起業を応援してくれる可能性は高そうです。
IOTはいったん忘れて、もっとリスクの低い分野で起業すれば、彼女さんと別れずにすむのではないでしょうか。
たとえば、僕は「ブログ起業」のノウハウを発信していますが、ブログ起業なら年間数万円の維持費しかかかりません。
そのため、ブログ起業は大変リスクの低いビジネスです。
ちなみに、次の記事で、ブログ起業の具体的な方法を解説しています。
それ以外だと、「転売」なら、自己資金が50万円くらいあれば、誰でも１年以内に月商100万円程度まで膨らませることも可能です。
というか、そもそもこの相談者さんには、起業全般の知識が足りなすぎると思いました。
だから、まずはサラリーマンを続けながら、起業の勉強をすることをおすすめします。
脱サラ起業したい人がどんな勉強をすべきかについては、次の記事で解説しています。
②：リスクを承知の上でIOTで起業する
ふたつ目は、リスクを承知の上で、現在の計画を突き進む道です。
どうしても祖父母の自営業をIOT化したいなら、それも良いと思います。
その場合、僕なら彼女さんに、次のように説明します。
- 計算したところ、約3,000万円の開発資金が必要になりそうだ。
- 5,000万円以上の借金は絶対に負わないと約束する。
- 商品開発に１年、マーケティングで成功するためにさらに数年以上かかる。
- 成功するまでは死に物狂いで働くので、デートも行けないし貧乏だ。
- でも、成長分野なので、当たれば億万長者も夢ではない。
- もちろん失敗の可能性も高いが、そうならないために全力で勉強する。
- リスクを承知の上で僕についてきてほしい。君の支えが必要だ。
- リスクを受け入れられないなら別れよう。僕のせいでこうなって申し訳ない。
彼女と起業を両立させるなら、「①：もっとリスクの低い分野で起業する」。
玉砕覚悟でIOT起業したいなら、「②：リスクを承知の上でIOTで起業する」です。
僕なら、①を選びます。
②も、決して間違っているとは思いませんけど。
あなたなら、どちらの道を選ぶでしょうか？
私が相談者さんの状況だったら①かなと思います。会社で働くことがいやならリスク少ない起業の方を選ぶと思います。
ビジネスの勉強がきちんと出来ているかどうかで、現状分析や将来の見通しまで こんなに差があるんだということが具体的に分かりました。選択の幅、身近な人との信頼関係や取り組みの姿勢も違って来ます。やはり、先に、土台作りのための要点をとらえた学びが必要だと思いました。
はじめまして！ 広島に住んでいます、かっしー、と申します。
最近、ブログ等のネットビジネスを始めました。
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とても役に立つサイトだなあ、と思ってお邪魔しました。
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冷静に、客観的に、ひとつの質問に対して答えていかれていることに、すごくていねいさを感じました。これから、寄らせていただくこともあると思いますが、よろしくお願いします。
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