検索流入数をアップさせるうえで、ブログ記事のリライトは欠かせません。
でも、リライトというと、1記事をまるまる書き直すイメージが強く、「めんどくさい」と思って及び腰な人も多いのではないでしょうか?
そんな人のために今回は、サーチコンソール(Google Search Console)を使った、とても効率的なリライトの方法を紹介します。
今回の方法でリライトするのは、次の2つだけです。
- 記事タイトル(約30文字)
- メタディスクリプション(約120文字)
実際に、僕はいくつかの記事でこの2つを改善するだけで、検索流入数を1.4倍〜3.5倍に改善できました。
SEO効果のとても高いリライト方法ですので、あなたもぜひチャレンジしてみてください!
なお、この記事を書くにあたり、SEOコンサルタントのSEOおたくさん(@seootaku)のYouTube動画を参考にさせていただきました。(ありがとうございます!)
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詳しい目次
ブログ記事の本文を書き直すのだけがリライトではない!
ブログ記事のリライトというと、本文をまるまる書き直すイメージが強いですよね?
当ブログにも、本文をまるまる書き直すオーソドックスなリライト方法を解説した記事がありますが、それだけがリライトではありません。
これからご紹介するのは、記事タイトル(約30文字)とメタディスクリプション(約120文字)を書き直すだけという、簡易的なリライト方法です。
この2つをリライトするだけで、検索流入数を1.4倍〜3.5倍に改善することも可能です。
では、なぜ記事タイトルとメタディスクリプションをリライトするだけで効果があるのか?
その理由は、Googleの検索結果に表示されるのが、この2つだからです。
ユーザーは、Googleの検索結果に表示された記事タイトルとメタディスクリプションを見て、記事を読む・読まないを決めます。
記事タイトルとメタディスクリプションに魅力があれば、CTR(クリック率)は高くなり、反対に、記事タイトルとメタディスクリプションに魅力がなければ、CTRは低くなります。
そこで、ここからは、「サーチコンソールを使ってCTRの低い記事を特定し、記事タイトルとメタディスクリプションをリライトする」という作業を行います。
CTRがもともと高い記事をリライトしても効果は得られません。
サーチコンソールを使ってCTRの低い記事を特定し、優先的にリライトしましょう!
サーチコンソールを使ってCTRの低い記事を特定する方法
ここからは、サーチコンソールとGoogleスプレッドシートという2つの無料ツールを使って、次のようなグラフを作ります。
このグラフは、あるブログの検索キーワードごとの掲載順位とCTR(クリック率)の関係をあらわしています。
真ん中の赤線が平均値(=想定CTR)です。
僕のブログの場合、検索1位の想定CTRは15.60%、検索10位の想定CTRは6.16%でした。
この想定CTRよりも実際のCTRが下回っているキーワード、つまりグラフで赤線より下の部分が、優先的に記事タイトルとメタディスクリプションを改善すべきキーワード群です。
ここからは、あなたもこのグラフの作成に挑戦していただきます。
無料ツールだけで30分もかからずにできますので、ぜひチャレンジしてみてください!
ちなみに以下は、Google検索順位とCTRの関係を表したグラフです。
このデータによると、検索1位のCTRは28.5%です。
このデータは、様々なジャンルを合わせた平均の数値です。
ジャンルによっては、検索結果上部に広告がたくさん出ていたり、地図や動画一覧が出ている場合もあります。
そういうジャンルでは、検索1位のCTRは28.5%より低くなると想されます。
実際に、僕のブログの場合、ビジネス系というレッドオーシャンのジャンルで広告が多めなので、検索1位の想定CTRは15.60%という低い数値になっています。
手順1:サーチコンソールのデータをエクスポートする
まず、サーチコンソールの検索パフォーマンスの画面を開いてください。
右上のエクスポートをクリックして、Googleスプレッドシートにデータを出力します。
なお、データの期間は過去3ヶ月間でOKです。
手順2:表示回数の少なすぎるキーワードをフィルタリングする
Googleスプレッドシートに出力したデータを使ってグラフを作っていきます。
まず、表示回数の少なすぎるキーワードを含めるとデータが不正確になるので、表示回数の少ないキーワードをフィルタリングします。
1行目を選択した状態で、データ⇒フィルタを作成をクリックします。
表示回数のフィルタを選択し、「20以上」という条件を入力し、OKをクリックします。
これで、表示回数20未満の検索キーワードは除外されます。
手順3:CTRと掲載順位のグラフを作成する
CTR(D列)と掲載順位(E列)のデータを使ってグラフを作成します。
D列とE列を選択した状態で、挿入⇒グラフをクリックします。
折れ線グラフができるので、散布図に変更します。
X軸と系列(Y軸)のデータが逆になっているので入れ替えます。
縦軸と横軸のタイトルが逆になったままなので入れ替えます。
掲載順位の最大値を30にして、グラフを見やすくします。
カスタマイズ⇒横軸で最大値を30に設定します。
グラフの中心にトレンドライン(=想定CTR)を引きます。
カスタマイズ⇒系列でトレンドラインにチェックを入れ、種類は「対数」を選びます。
線の色は赤、透明度は90%がいいでしょう。
トレンドライン(=想定CTR)の計算式を知りたいので、ラベルを「方程式を使用」にします。
以上で、トレンドライン(=想定CTR)の方程式の入ったグラフの完成です!
手順4:検索キーワードごとの想定CTRを計算する
検索キーワードごとの想定CTRを計算します。
F列を想定CTRにするので、F1に「想定CTR」と打ち込みます。
F2には、先ほどのトレンドラインの方程式を打ち込みます。
このグラフの場合、=0.156-0.041*ln(E2)
と打ち込みます。
このままではパーセンテージ表示にならないので、F2を選択した状態でツールバーの「%」をクリックします。
F2のデータをコピーして、F列の一番下までペーストします。
これで、全ての検索キーワードの想定CTRがわかるようになります。
手順5:想定CTRより実際のCTRが低いキーワードを抽出する
最後に、想定CTRより実際のCTRが低くなっているキーワードを抽出します。
G1に「改善すべきか?」と打ち込みます。
G2には、=if(D2<F2,"改善しろ","大丈夫")
と打ち込みます。
これにより、実際のCTRが想定CTR以下の場合は「改善すべき」、想定CTR以上の場合は「大丈夫」とG列に出るようになります。
G2のデータをコピーして、G列の一番下までペーストします。
「改善すべきか?」のフィルタを選択し、「A→Zで並べ替え」を選択します。
これで、優先的にSEOを改善すべき検索キーワードが上部に抽出されました!
想定CTRと実際のCTRの差が大きく(目安は3%以上)、表示回数の多い検索キーワードを使っている記事を優先的にリライトすると効率が良いですよ。
記事タイトルとメタディスクリプションをリライトする3つのコツ
ここまでは、CTRを改善すべき検索キーワードの見つけ方を解説しました。
CTRを改善すべき検索キーワードを見つけたら、そのキーワードを使っているページの、記事タイトルとメタディスクリプションをリライトしましょう。
もともとCTRが低いページなら、CTRを2〜3%改善させることは簡単です。
たとえば、CTRが2%のページを4%に改善すれば、検索流入数は倍になります。
つまり、検索順位を上げなくてもPV数は増やせるということです!
ブロガーの多くは検索順位を上げることにフォーカスしがちですが、CTRを改善した方が近道の場合も多いので覚えておいてください。
また、CTRが上がると、検索順位も同時に上がりやすくなるというメリットもありますよ。
ここからは、CTRを改善するうえで欠かせない、記事タイトルとメタディスクリプションをリライトするコツを解説します。
そのコツとは、次の3つです。
- 読者の検索意図を理解する
- 検索結果における相対的な魅力を高める
- 数字とメリットを入れる
①:読者の検索意図を理解する
CTRが想定CTRよりも極端に低い場合は、記事タイトルやメタディスクリプションが読者さんの検索意図とズレている場合が多いです。
そういう時は、実際の検索結果画面で、ライバルブログの記事タイトルやメタディスクリプションを調べましょう。
それにより、読者さんの検索意図や、自分の記事に足りない要素が見えてきます。
たとえば、当ブログには「ブログ 更新頻度」というキーワードで書いた記事があります。
以前、この記事のCTRが極端に悪かったため、検索結果でライバルブログを調べてみました。
すると、この記事には、「ブログの更新頻度はSEOに影響あるのか?」という視点が抜けていたことがわかりました。
つまり、読者さんの検索意図とズレていたのです。
そこで僕は、「ブログの更新頻度はSEOに影響あるのか?」という視点を、メタディスクリプションや記事の中に入れてリライトしました。
その結果、この記事はCTRが約2倍に改善しました。
②:検索結果における相対的な魅力を高める
記事タイトルやメタディスクリプションは、別に完璧じゃなくても構いません。
なぜなら、検索結果においてあなたのブログがライバルより少しでも魅力的なら、読者さんにクリックしてもらえるからです。
逆に、CTRが悪い場合は、検索結果におけるあなたのブログの相対的な魅力が低くなっている可能性があります。
ですから、まずは検索結果を確認して、自分のブログがライバルに魅力で負けていないかや、埋もれていないかをチェックしましょう。
そして、検索結果におけるあなたのブログの相対的な魅力を高める努力をしましょう。
なお、魅力的な記事タイトルやメタディスクリプションの書き方については、次の2記事を参考にしてください!
③:数字とメリットを入れる
記事タイトルとメタディスクリプションを魅力的に見せるもっとも簡単なコツは、「数字」と「メリット」を使うことです。
たとえば、次の2つの文はどちらが魅力的でしょうか?
- この記事では、ブログで成功する方法を解説します。
- この記事では、ブログで月10万円稼ぐ方法を解説します。
圧倒的に後者の方が魅力的だと思いませんか?
なぜ魅力的かというと、第一に、「月10万円」という具体的な数字を使っています。
第二に、読者さんのメリットの一つである「お金を稼ぐ方法」という話をしています。
つまり、数字とメリットを使っているから魅力的に感じるのです。
このように、ほんの少しのコツで文章を魅力的に改善することは可能ですので、あなたもぜひやってみてください。
なお、読者さんにとってのメリットとは、「LF9+金+悩み解決」です。
僕が作った『0から始めるブログ起業セミナー』という2.5時間の映像の中で、「LF9+金+悩み解決」やブログの成功方法について解説しました。
次の記事で無料配布中ですので、レベルアップしたい人は、ぜひ視聴してみてください!
実際にブログを立ち上げていないので、まだあまり理解ができておりませんが、
とても細かく解説されており、今後の参考になりました。
今後ブログを立ち上げた際はこちらを見て復習したいと思います。
CTR の分析と改善方法についてすごく具体的で分かりやすい記事をありがとうございます。グラフによる可視化は直感的に『この記事を直さないと』といったイメージを持ちやすく、リライトのフェーズになったら是非やってみたいです。
記事タイトルとメタディスクリプションは 5 つの NOT で言えば、NOT OPEN の壁を超えるのに必要な要素ですよね。その後の 4 つの NOT の壁を超えることももちろん重要ですが、まずはクリックしてページを開いてもらわないと先に進まないので、その意味では最重要な NOT かなと思っています。記事全体の書き直しに比べてはるかに低コストで直せますし、ここで読者の潜在的な検索意図も紐解けると記事本体を直す方向性も定まってきますよね。リライトの時はまずこれから手掛けたいですね。ありがとうございました。