ブログの検索順位を上げたい人に必ず取り組んでほしいのは、ブログ記事のリライトです。
リライトとは、ブログ記事の文章を書き直して修正することです。
しかし、自分の感覚だけを頼りに文章を書き直しても、SEO効果はありません。
検索順位を上げるためのリライトには、「戦略」が必要です。
この記事では初心者向けに、次の3つを解説します。
この記事を読むと、あなたも今日からすぐにSEO効果の高いリライト作業に取り組めるようになりますよ。
ブログの検索順位を上げたい人は、ぜひ参考にしてください!
なお、YouTubeでもSEO効果の高いリライトの方法を詳しく解説しているので、あわせて参考にしていただけるとうれしいです。
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詳しい目次
ブログのリライトとは?
ブログのリライトとは、記事の文章を書き直して修正することです。
リライトには、次の3つの目的があります。
目的によってやるべきことが変わるので注意してくださいね。
目的①:検索順位の改善
多くの人がブログをリライトする一番の目的は、検索順位の改善です。
このリライトが成功すると、次の2つの効果を得られます。
- アクセスアップ
- CVアップ(成約数アップ)
ブログ記事の検索順位が上がれば上がるほど、ユーザーの目に触れやすくなるので、アクセスはアップします。
たとえば、以下は「ブログ 書き方」という2語キーワードで検索したときの、検索1位から10位までの月間アクセス予測数です。
検索順位が上がるほど、アクセスもアップするのがお分かりでしょうか?
当ブログでも、検索順位が2ページ目(18位)の記事をリライトして、1ページ目(5位)に改善した結果、アクセス数が約4倍になったことがあります。
さらに、検索上位の記事の方がユーザーからの信頼度も上がるため、アフィリエイトの成約数も増える傾向があります。
この記事では、検索順位の改善を目的としたリライトの方法を解説します!
目的②:CTR(クリック率)の改善
ブログをリライトする目的の2つ目は、検索結果画面におけるCTR(クリック率)の改善です。
たとえば、検索順位は変わらずにクリック率が1%から2%に改善すると、ブログへのアクセスは2倍になります。
CTRの改善を目的としたリライトでは、次の2つを行います。
- 記事タイトルの改善
- メタディスクリプションの改善
このリライトでは、SEOツールの代表であるGoogleサーチコンソールを使用します。
サーチコンソールを使ってブログをリライトする方法は、次の記事で解説しています。
目的③:CVR(成約率)の改善
ブログをリライトする目的の3つ目は、商品紹介記事におけるCVR(成約率)の改善です。
たとえば、あるアフィリエイト商品を紹介する記事で、PV数は変わらずに成約率が3%から6%に改善すると、成約数は2倍になります。
CVRの改善を目的としたリライトでは、次の2つを行うのが効果的です。
- ヒートマップツールを使用して、ユーザーの行動を計測・改善する
- 商品紹介記事に説得の価値観9の要素が抜けていないかチェックする
ヒートマップは、Microsoft社のClarity(クラリティ)という無料ツールがおすすめです。
リライトする記事の選び方
ここからは、検索順位の改善を目的としたリライトの方法やコツを解説していきます。
まずはじめに、リライトする記事を選びましょう。
リライトする記事は、次の5つを基準に選んでください。
①:公開してから3ヶ月以上経っている
公開直後の記事は、インデックスされずに検索順位がつかなかったり、順位がついても安定しなかったりすることが多いです。
目安としては、記事を公開してから3ヶ月以上経たないと、Googleが記事にどんな評価をしたかがわからないので、リライトすべきか判断できません。
そのため、公開してから3ヶ月以上経過した記事を選んでください。
②:現在の検索順位が6位〜50位である
記事の現在の検索順位によって、リライトすべきかどうかは変わります。
リライト対象として選ぶべきなのは、狙っているキーワードで検索順位が6位〜50位の記事です。
以下が、検索順位ごとのリライトの戦略です。
検索順位 | リライトの戦略 |
---|---|
1位 | これより上位にはなりません。記事を定期的にチェックし、古くなった情報を最新にして、記事の鮮度を保ちましょう。 |
2〜5位 | これより上位を目指すためには、記事内容以外の要素(ドメインパワーなど)を改善しないといけない可能性が高いです。そのため、基本的に大きなリライトはしなくて大丈夫です。記事を定期的にチェックし、古くなった情報を最新にして、記事の鮮度を保ちましょう。 |
6〜50位 | 少しのリライト作業で、順位が改善する可能性が高いです!特におすすめなのは、狙っているキーワードで11位〜30位の記事です。 |
51位以下 | 記事がGoogleからほとんど評価されていません。51位以下の記事は、記事を丸々書き直す必要があります。作業量が多いので、51位以下の記事はとりあえず後回しにして大丈夫です。(いつかはリライトすべきですけど) |
ちなみに、狙ったキーワードにおける現在の検索順位の調べ方は、次の3つです。
- Google検索にキーワードを手動で入力して調べる
- SEOチェキを使って、手動で入力して調べる(無料)
- GRCやRank Trackerなどの検索順位チェックツールを使う(有料)
僕のおすすめツールは、月額495円とお手頃価格なGRCです。
GRCを使うと、何百ものキーワードの検索順位を毎日自動で計測してくれますよ。
Rank Trackerはアフィリ報酬が高額なので推薦するブロガーが多いですが(汗)、ブログ初心者はGRCで十分です。
SEOに強くなりたい人は、ぜひGRCを使ってみてください!
③:表示回数が多い
リライトする記事は、検索結果画面での表示回数の多いものから順に選びましょう。
なぜなら、表示回数の多い記事の方が、リライトで大きな効果を期待できるからです。
狙ったキーワードにおける表示回数は、Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」で調べられます。
④:狙っているキーワードで順位が落ちてきている
狙っているキーワードで順位が落ちてきている記事も、早急にリライトすべきです。
順位の落ちる原因はたくさん考えられますが、新しい情報を追記して記事の鮮度(フレッシュネス)を上げれば改善することが多いです。
GRCで定点観測すれば、順位が落ちたキーワードを簡単に発見できますよ!
⑤:あまりクロールされていない
Googlebotにあまりクロールされていない記事もリライトすべきです。
Googleは「Googlebot」というロボットを使って世界中のサイトの情報を収集しており、Googlebotが記事を巡回してチェックすることを「クロールする」といいます。
Googleから「価値がある」と評価された記事は、Googlebotが頻繁にクロールします。
反対に、Googleから「あまり価値がない」と評価された記事は、ほとんどクロールされません。
クロールされない状況が長期間続くと、検索順位が圏外に飛ばされたり、インデックスを外されたりするので注意しましょう。
記事が最後にいつクロールされたかは、Googleサーチコンソールの「カバレッジ」で調べます。
SEO効果の高いリライトのやり方7つ
リライトする記事を選んだら、検索順位を上げるためのリライトの作業に入ります。
SEO効果の高いリライトのやり方を7つ紹介しますね。
①:記事タイトルと見出しを変更する
もっともSEO効果の高いリライト方法は、記事タイトルと見出しの変更です。
記事タイトルと見出しで使うキーワードを再検討し、適切に配置すると検索順位が上がることが多いです。
この手法を「キーワードチューニング」と呼びます。
キーワードチューニングは、次の手順で行います。
- リライトする記事がどんなキーワードで表示されているかを、Googleサーチコンソールでチェックする。(検索パフォーマンスの「クエリ」)
- 記事の中でまだ使っていないキーワードで、検索ボリュームが大きいものや表示回数が多いものを探す。
- 記事タイトルや見出しに、②で見つけたキーワードを入れる。(場合によっては、対策キーワードを変更することも)
狙っているキーワードを、記事タイトルや見出しの中で「左寄せ」に変更するだけで、SEO効果を得られることもありますよ。
なお、記事タイトルや見出しの構成方法については、次の記事も参考にしてください!
②:再検索キーワードの内容を追記する
今、SEO界隈でいちばん注目されているのは「再検索キーワード」です。
再検索キーワードとは、検索ユーザーがクリックした記事で満足できなかった時に「次に検索するキーワード」のことです。
Googleは、次のように考えていると推測されます。
- ユーザーが離脱して再検索する記事は、満足度が低い⇒検索順位ダウン
- ユーザーが離脱せず再検索しない記事は、満足度が高い⇒検索順位アップ
つまり、検索順位を上げるには、ユーザーに再検索されない対策をする必要があります。
その方法とは、再検索キーワードの内容をブログ記事に先回りして追記することです。
再検索キーワードは、Googleの検索結果ページの一番下に「他のキーワード」として並んでいますが、ツールを使うと効率よく大量に調べられます。
おすすめの無料ツールは、GetKeywordです。
ぜひあなたも使ってみてください!
③:YouTube動画を追加する
ちょっと手間のかかる施策ですが、YouTube動画を作ってブログ記事に追加するとSEO効果が高いです。
動画の内容は、記事の内容に関連していたり、別角度から掘り下げたりしたものにします。
YouTube動画の概要欄にブログ記事のリンクを張るのが、SEO効果を高めるコツです。
僕が最近この施策を試したところ、狙っていたキーワードで順位が一気に10上がりました。(16位→6位)
この施策はとても効果があるので、これからのブロガーはYouTubeチャンネルを持つのが必須になるかもしれません。
④:オリジナル画像を追加する
ブログ記事に「オリジナル画像」を追加するのも、SEO効果が高い施策の1つです。
特に、Googleの検索結果ページ上部にあるタブで「画像」が優先されているキーワードは、画像に力を入れるのがおすすめです。
なお、ブログ記事に画像を配置するときに、alt属性(=代替テキスト)の設定を忘れないようにしましょう。
⑤:検索意図と記事内容を一致させる
ユーザーの「検索意図」と記事内容がずれている記事は、検索順位が上がりません。
検索意図とは、ユーザーがあるキーワードで検索した理由のことです。
ユーザーの検索意図を再検討し、記事内容と一致させることによって、検索順位が改善する場合があります。
また、キーワードによっては、時間がたつにつれて検索意図が変化する場合があります。
そういう場合は、新しい検索意図にもとづいて記事をリライトしましょう。
ユーザーの検索意図が何かは、検索上位表示されている記事を読めば簡単に推測できますよ!
⑥:競合調査をして、自分の記事に足りない内容を追記する
検索上位表示しているライバル記事をチェックして、自分の記事に足りない内容を追記するのも、SEO効果が期待できます。
ただし、ライバル記事とまったく同じ内容や、寄せ集めの内容にならないように注意しましょう。
なぜなら、最近のGoogleは「記事のオリジナリティ」を重視しているからです。
ブログ記事を書く際は、あなた独自の視点を忘れないようにしてくださいね。
⑦:Googleアナリティクスの数値を改善してSEO評価を高める
Googleは、よりよいユーザー体験(UX=User Experience)を与えてくれるサイトを、検索上位表示します。
UXの指標となるのは、ページ滞在時間や直帰率です。
そのため、Googleアナリティクスでページ滞在時間や直帰率を測定し、数値が悪ければ改善することで、SEO評価が高まり検索上位表示を狙えます。
以下が、ページ滞在時間と直帰率のおおまかな目安と改善方法です。
- 2分未満:検索意図と記事内容の根本的見直し、リード文の改善、内部リンクの改善
- 2分〜4分:リード文の改善、内部リンクの改善
- 4分以上:そのままでもよい
- 90%以上:検索意図と記事内容の根本的見直し、リード文の改善、内部リンクの改善
- 80〜90%:リード文の改善、内部リンクの改善
- 80%未満:そのままでもよい
ページ滞在時間や直帰率を改善するうえで特に重要なのは「リード文」です。
次の記事で良いリード文の書き方を解説したので、ぜひ読んでみてください。
リライトの注意点:SEO効果が出るまでに時間がかかる
ブログ記事のリライトの注意点は、SEO効果が出るまでに時間がかかることです。
リライトして検索順位がいつ上がるかというと、1ヶ月後から3ヶ月後です。
そのため、リライトしてから3ヶ月を目安に、効果を検証するようにしてください。
なお、リライトの効果を検証するために、事前に以下のデータを記録しておくと便利です。
- リライトした日付
- リライト前の検索順位
- リライト前の記事タイトルと見出し
- リライト前のページ滞在時間と直帰率
ブログのリライトに関するQ&A
最後に、ブログのリライトに関して、読者さんからよくいただくご質問にお答えします。
日付を更新するだけのリライトにSEO効果はあるのか?
日付を更新するだけのリライトにSEO効果はあるのでしょうか?
個人的な見解としては、SEO効果はあります。
2024年現在、Googleの評価値の中で「フレッシュネス」の重要度が上がっています。
そのため、記事の公開日や更新日を最新にするだけで順位が上がる場合があります。
ブログ初心者がリライトを始めるタイミングの目安は?
ブログ初心者がリライトを始めるタイミングの目安は、次の2つです。
- ブログを開始してから3ヶ月以上経ったタイミング
- ブログに30記事以上書いたタイミング
「3ヶ月以上」というのは、記事のSEO評価が安定するまでに時間がかかるからです。
「30記事以上」としたのは、記事数が少ないうちは、リライトよりも新記事投稿を優先した方が結果が出やすいからです。
これらのタイミングを目安に、少しずつリライトを始めてください。
ブログのリライトは何回やるべきか?
ブログのリライトは、狙ったキーワードで検索順位が上がるまで何回もやるべきです。
最近のGoogleは、記事のHTMLの変化量を見ているらしく、大きなリライトを何回も繰り返すと高評価につながりやすいというのが個人的な実感です。
そのため、1回目のリライトで検索順位が上がらなくても、あきらめずに何度もリライトするようにしてください。
まとめ
今回は、検索順位を改善するリライトの方法を解説しました。
あなたもぜひこの記事を参考に、ブログのリライトに挑戦してくださいね!
なお、次の記事で、ブログ初心者が絶対に押さえておくべき5つのSEO対策を解説しました。
まだチェックしていない人は、必ずチェックしてください!
ずーみーさん、こんにちは。
リライトのポイント記事ありがとうございます。
現時点ではまだリライトを検討できるレベルではありませんが、将来的に活用したいと思います。
勉強になります。
たつさん、こんにちは!
コメントをいただきありがとうございます。
ご参考になったようで嬉しいです^^
ずーみーさん、こんにちは!
記事の大幅リライト、お疲れ様です。
今回の記事では、
「SEO対策とかめんどくさ過ぎてやる気起きな〜い。」
と思っていた私の意識がガラリと変わりました。
なぜやらないといけないのか?と思っていたこと、一つ一つに具体的な答えが示されていて、すごく納得することができました。
自分のためじゃなく、悩んでいる誰かのためのブログを心がけるようにすれば、リライトやSEO対策をすることも、進んでできるようになるんだなと思いました。
くまいさん、こんにちは!
コメントをいただきありがとうございます。
リライトやSEO対策をなぜやらないといけないのかが、今まで伝わっていなかったのですね。
でも、今回の記事で疑問が解消できたようでよかったです。
>自分のためじゃなく、悩んでいる誰かのためのブログを心がけるようにすれば、
>リライトやSEO対策をすることも、進んでできるようになるんだなと思いました。
そうですね。
この記事も自分のためではなく、オンラインサロンの会員に向けてリライトしています。
自分のためだと、なかなかやる気が起きないのですが、会員のためだと頑張れます。
くまいさんも、いつかこの記事を参考に、リライトに取り組んでみてくださいね!
こんにちは!
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
この記事は、さきほど大幅にリライトして再投稿しました。
「ブログ リライト」というKWで検索順位の上昇を狙っています。
なお、以前までこの記事で解説していた「5つのNOT」については、別記事に移しました。
5つのNOTについて知りたい方は、以下の記事をお読みください。
↓↓↓
【読まれるブログ記事の書き方】5つのNOTを活用したブログライティングのコツを解説!
https://zoomy01.com/5not
セールスの現場では「共感」が重視されますが、ずーみーさんの言われる「読者さんの納得&信頼」は、それより上位の関係性に思えました。お客様の感情を動かして感動してもらえると売上につながるというのは、むかしから言われています。この記事を読んで「共感・感情・感動」の土台には、論理的思考力が必要なのでは…と感じました。
ずーみーさん、こんにちは!
5つのNOTを意識して成約率の高いブログを目指します。
リライトでは
「NOT OPEN」「NOT READ」「NOT BELIEVE」の
3つの壁を乗り越えられるように精進します。
また「読者受けしやすいタイトルの10パターン」は
とても参考になりますので今後活かしていきます。
ありがとうございます。
私は読みたい記事を探して読むようにしています。相手も同じだと思っていました。
読み手が意図して探した文章を読むのは当たり前。文章を開かずに移動する等の反応はあり得ないと考えていました。
盲点を突かれました。
リライトの重要性を再確認しました。
加藤さんのpmもうしこんでます。
半年ぐらいかかってようやく写経がパスできました。
なんとか形にしていきたいです。
ひとまずお礼まで。
ずーみーさん。こんばんは。
私はブログを書いた事がありません。普段も余り読まないですが、ずーみーさんのブログは読んでいて、もっと読みたいと思ってる(思わされる)ので、パターンを意識して描かれているんだなぁと思いました。
毎回価値のあるブログをありがとうございます。
ブログを書いてはいますが、SEOは一緒に書いてる人任せ…自分でつけられるようにならなければ。
自分の行動を振り返りながらどんな記事が読まれるか検討が必要ですね。